2009-01-01から1年間の記事一覧

『Silent Eveを待ちながら』 ・・・視界の端で隣のビルのイルミネーションが流れてゆくのを感じながら、僕はまた昔のことを思い出していた。まだ小さな僕の手の上に、ラッピングされた小さな箱が乗っている。やーいあいつ、自分の持ってきたプレゼント廻って…

『テレフォン・ノイローゼ』 ――進み具合はいかがですかぁ? 大阪訛りの男の声で、これが何十回、繰り返される。そのあとに、 ――最低ね、あんた。死んでやるッ! 女の声が一回。それで終わり。また週が一回廻ったのだと知る。 雲は多いが、降ってはいないよう…

『地下室のメロディー』 その空き巣、随分臆病だな、と口に出してしまったことに自分で気付くのに、若干の誤差があった。男は反射的に黙り込んだ。考えるだけで留めておくつもりだったのに・・・と弁解するかわりのように。 テーブルの向かいの恋人が、聞き…

吐露といっしょ

シナリオのためのイメージハンティングの都合で、実家に帰省。両親が顔を見る度におじいさんとおばあさんに近づいてく印象なのがなんとも言えなくなってくる。もちろん悪いことではないだろう。むしろ跳ね返ってくるのは自分のあり方についてだ。否応無しに…

よしなしごと。

知り合いと話していて、「キミは映画作りたいんでしょ? だったら映画のことだけ考えてればいいんだよ」といったニュアンスを会話から嗅ぎ取ってしまって気になることがあるのだが、気のせい・・・かな。気のせいだといいんだけども。 作品を作るためには、…

んん?

包丁で指を切りました。痛い。血がドクドク出ています。怖い。そんなこんなで、なんとなく書いといたテキストを以下、時間稼ぎに。んでもって、療養に入ります。早く出てこい血小板・・・。 前回前々回とぶつぶつ言っていたのだが、ここらで一気に本音を言う…

感触(タッチ)

前回の続き。続くのかよ・・・。 んーとですね、サンプリング世代といいますか、「もはや全てがやりつくされてしまった」感といいますか、主に'90年代以降、そのような論調がありますわね。これ、僕は特にそう思わないところがまあいろいろナンなんですが(…

ZAKKAN

やっぱりこう、なんといいますか、「お、このバンドいいね」などと思ったりするとネットでいろいろ検索かけてみたりするわけじゃないですか。そうするとね、まあ知りたい感じのことももちろん知れますけど、知りたくない感じのことも知れてしまうよねえ・・…

プレイリストその4 ほい、今回のプレイリスト。前回がフツーすぎたので、今回は頑張ってみた。ご覧の通り、とても自分が組んだとは思えないシロモノなのだが、実際、今回初めて聴いたヒトも多いよ(笑)。ガンバったなあ・・・。 テーマとしては、「男を囲む…

一人暮らし始めてから初めて、包丁を研いでみた。実家で使ってたのを貰ったものなので、たぶんもうかなり年数が経っているシロモノで、だいぶ使い辛かったので、一念発起してみたのだが、研いだらもー、なんやこれ、も、めっちゃ切れる! 切れまくり。ついう…

なんとも抗い難い気分というものがある。と書くと大袈裟だが、要は酷い映画を観てしまったときの気分のことである。 たかだか2時間弱とはいえ、ものすごく時間を無駄にさせられた不快感。そして、映画という「世界」を描くものであるがゆえの、そこに費やさ…

プレイリストその3 ほい、今回のプレイリスト。テーマとしては、「団塊オヤジのお気に入り」。でも今回、あんまヒネリないのよね・・・。いちおうLPに収まる尺にはしてみた。 1.Paint It Black/The Rolling Stones 2.The Bed Is Too Big Without You/The P…

オイッスー!とか言いながらオイスターソースを買う。そんな秋。いやね、オイスターソースはネ申。アレ入れときゃ中華系はOK。そして今日もニラレバ。あさってもニラレバ。正確に一日おきにニラレバ作って食う!という自己管理。おかげでなんか夜が元気です…

なんだろう、面識のないスジからよくわからないけど支持されたらしいのでうp。 ちなみに絵自体は昨年描いたものなので今更何かを語るということもないんだぜ! まあその、Hな絵のつもりで描いたんだけどそうは見えないような見えるような・・・むしろ「エロ…

プレイリストその2 余談はともかく、今回のプレイリスト。テーマとしては、「約14年前のヒネた女子高生が夜の散歩をするときに聴いてた120分テープの、片面」。ではでは・・・。 1.No Good〜Good/The Plastics*1 2.銀輪は唄う/ゲルニカ*2 3.プリテンダー/…

行き詰まったので昨年の「SONGS」録画を見る。そんな秋の夜長!・・・スバラシイですね。もちろんジュリーの出た回なんですが、まあ昔の曲はちょい無理目なのが多いよなあと思うのだわ、やっぱし。でも「三十歳の人間には、その年齢でしか咲かすことのできな…

プレイリストその1 1.単純な永遠/沢田研二 2.Never Stop (Discotheque)/ECHO & THE BUNNYMEN*1 3.The Great Curve/TALKING HEADS 4.Methods Of Dance/JAPAN 5.邂逅/YELLOW MAGIC ORCHESTRA 6.The Love Of Richard Nixon/MANIC STREET PREACHERS 7.Rock…

マニフェストマニフェストって、藻前らそんなにロキシー・ミュージックが好きだったのかよ!という感じの昨今ですがお元気如何でしょうか。ちなみにこの「お元気如何でしょうか」ってのは、「お元気に決まってると思いますがどんな感じでお元気ですか」とい…

夢を語れる相手がいれば

チュリーッス! 茶々某っス。・・・あれ? 「チェリーッス」だっけ。うんまあどっちでもいいんだけど。 というわけで予告も無しに一月ほど放置してみたわけですが、いや別に彼女にフラれてショックで・・・とかそういうことではありません。んーと、あと最近…

ズナフ讃江

どうせまた口ばっかで行かなかったんでしょ〜?というご指摘があるかどうかは知らないが、ところがどっこい、言ってきましたEnuff Z'nuff@CLUB CITTA。正直「無事にライブが執り行われるのだろうか・・・」とか不安だったんだけど(笑)、杞憂でした。 僕が彼…

「木漏れ日の花冠」/田村ゆかり 率直に言うと、あからさまに無理目である。無茶している。 とか書くといろいろナンですが、まあ「茶々某さんは田村ゆかりという存在そのものを愛しているんですね」ということで(違う意味に取られそうだが)、ひとつご勘弁頂…

『そして僕は途方に暮れる』 「好きな色で描きなさい」とその人は言った。 とてもきれいだったその人―― 父は名前で呼び、母は「あんな女」と呼んだ。 母は夢など見るような人ではなく いつもなにか記けてはため息をついていた。 夕暮れの逆光―― きれいだった…

鷹が去れど/eagle’s gone...

ヨシモトタカアキが「重層的な非決定へ」と書いたのはもう30年近く前になるらしい。「我が転向」読んだことないので知らないんだけど(笑)。だいたいアイツの本は言葉遣いが難しすぎる。 ・・・そうね、こんな物言いが既に価値観の多様化の一断片ではあるのだ…

「CRAWL」/ZIGGY "ZIGGY"に捧ぐ――。 "許し合えたならまだ 諦めもつくんだろう 抱き合えたのなら、あの神も見捨ててくれるさ" 本来これは、どうしようもない作品なのだ。バンドの成長に付いて来れなくなったファンの「昔は良かった」という懐古趣味と、それ…

今、新品で欲しいもの/special needs

自分用まとめ。 Manic Street Preachers『Journal for Plague Lovers』(持ってる過去作が全部中古買いだったので急に申し訳なく・・・) Placebo『Battle for the Sun』(ドラマー変わっちゃってどうかなーと思ってたが試聴してみたら意外にいい感じだった…

普通の日記

6/9はロックな日、でした。うん、なんというかぼーっとしてたら過ぎてたけどね(笑)。正確に言うと、なんでぼーっとしてたかというとプロットを煮詰めていたからであり、にもかかわらず「ロックな日」用の長文テキストも用意してたんだけど、書いてる途中で恥…

「RoyarStraightFlush f/B-SIDE」/沢田研二 ※ジャケット画像は、お好みでどうぞ。 そんなこんなでもう一回だけジュリー「CD焼いたよ」ネタ。とはいえ僕は実は'70年代のジュリーのアルバムはほっとんどちゃんと聴いたことがないというダメなファンなので、'7…

「royalstraightflush00」/沢田研二 ※今回もジャケット画像は、お好みでどうぞ。 ・・・さて。 前回の冒頭で、「'70年代のジュリーは(中略)'80年代のジュリーも(中略)でも本当に最高なのは'90年代の(以下略)」なんてことを書いたが、じゃあ'00年代はどうな…

さらに軽く音楽の話を。

そんなわけでツェッペリンの2枚目を聴き直している。そして、このバンドの良さが今更判った気がする・・・。なんていうの、バンドサウンドっていうの? タイム感っていうの? 最初にコレ聴いてからたしかもう12年ぐらい経っているのだが、やっぱ中学生が聴く…

軽く音楽の話を。

これって「胸いっぱいの愛を」だよね? とか、「けいおん!」第9話を見ながら思う。まあ絵としてジミー・ペイジとロバート・プラントと思しきビジュアルが出てるのでツェッペリンだろうなーとはわかるんだが、梓が弾いたのはたぶん、「胸いっぱいの愛を」の、…