吐露といっしょ

 シナリオのためのイメージハンティングの都合で、実家に帰省。両親が顔を見る度におじいさんとおばあさんに近づいてく印象なのがなんとも言えなくなってくる。もちろん悪いことではないだろう。むしろ跳ね返ってくるのは自分のあり方についてだ。否応無しに大人にならざるを得ない。もちろん、なるべきだってことは知ってるしなりたいとも思ってるのだが。例えばパニック映画なんか見ると、大体ガキが一番役に立たない癖して、最後まで痛い目を見ないわけだ。「余計なインプットいらない」とか訳の判らない虚勢を張りがちなワカモノ像(なんなら、「本当の自分」像と言い換えても良い)のカリカチュアをそこに最近見いだすようになってきたりして・・・ま、別にいいんだけどさ。



 そんな帰省で、「どうして国鉄は民営化したのか」とか、いろいろ聞いてきたのだった。どの本を読むより答えが速い。有難い親だなあ。付き合いが長いと多少どうかと思うこともあるけど(笑)。



 しかしなんだな、シナリオ書いてても思うのだが、僕は圧倒的に人間に対する信用というものがないね。とはいえ人間嫌いというわけでもなく(たぶん)、要はこの目で見てきた範囲の生身の人間が、いかに「意志的」でなく、いいかげんで、例えばシナリオなどの形に昇華するに足らないということなんだろうな。別に隠すわけでもなく僕なんか世界が狭いので、恐らくこんなのは限りなく個的な社会認識なんだろうし、普段気にもしなくなっているのだが、実際その虚ろな様を見ていると、なんだかひどく悲しくなってくるのだ。この人たちは一体なにがしたくて、そしてこれからどうなっていくんだろう・・・って。余計なお世話もいいとこですね。その通り。でも一度はっきり言っておきたい。中途半端なイノセンスなんて、「若害」のようなものだ。・・・ああ、きっと僕は、「現在」や「若い」ということが嫌いなんだろう。笑えない・・・。



 とか言ってたら今頃住民税の請求が郵送されてきたり。
 税務署だか区役所だかがボケーっとしてたせいらしいのだが、来年2月末までに一回払いで5万円払えだってさ。おいおい、この五年振り返ってもそんな支出したことねえよ・・・ってか、一回払いッスか・・・。笑えねえ・・・。