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4.「SPECIAL ONE」／Cheap Trick（'03）

　ごぶさたですー。いかな片手間的コンテンツといえども、15日以上も放置するヤル気のなさっぷりといったらもうなんというかいやはや。

　・・・お詫び代わりに唐突にCheap Trick祭開催です（何

　ま、一発目はこれ。目下の最新作。リリースから一年以上経った今頃手に入れたブツです。いえね、さんざ期待して指折り数えて店頭に並ぶのを待ってたにも関わらず、いざ試聴してみたらイマイチな感じだったんで購入見送ったんです、実は。

　・・・ところがですな。

　ある日相方と訪れた、毎度御用達の新☆堂（伏せてみた）でですね、ワゴンセールやってたんですよ。輸入盤新品が￥580〜￥1050ってヤツ。そいでそこにコレの輸入盤があったんです。リミテッド・エディションの・・・DVD付きの・・・（←みみっちいコレクター根性丸出し）。

　そこで始まる内なる葛藤。買うべきかスルーするべきか（それが問題だ）。

　ま、そこはそれ、優柔不断なワタシですから、優にウン10分悩んでましたさ。そしたら相方が目敏くやってきて、「買っちゃえば〜　いつなくなるかわかんないよ〜　明日はないかも〜」とかけしかけるんで・・・買いましたともさ。そして、聴いた。はっきり言って全然期待なんてしてなかったさ。

　・・・ブッとんだ。どんだけ節穴なんだよ俺の耳！！

　・・・確かに、リリース当時ほぼリードトラック扱いだった一曲目「Scent Of A Woman」じゃ離陸はイマイチ。でも、「Special One」「Pop Drone」「Sorry Boy」「Best Friend」みたいな、ポップの皮を被った、変態・マニアック・ウネウネ・ロックは健在だし（むしろ進化してるし）、さり気なく流行っぽいものを取り入れつつ、しっかりリック・ニールセンの罠（いろんな意味で）に嵌る「If I Could」もキモ楽しいし、歌詞の半分がハミング、というたぶんCheap Trick史上最もテキトーっぽい（バッキングはほぼ同じフレーズの繰り返しだし！・・・ダブか、これ？）逸品「Low LIfe In High Heels」〜「Hummer」もなんだかやけにハマるし・・・で、いわゆるアルバム曲、言い換えて地味目な曲が、揃いも揃って史上稀に見るヒネクレっぷり、まんまツボだったのでした。これで元はしっかり取れたぜ。うおぅ。・・・逆にいえば普通はシングルになりそうな曲がことごとく薄味なのですけれどね。「マニアック」と「ポップ」の二大路線が分離しちゃってて、平たく言えば「ポップ」不足！な感じ。

　というわけで、ある意味で全曲シングルカットしちゃダメ、な傑作（かなあ）アルバム。・・・物好きはお試しあれ（笑）。

　・・・次回に続く！（ホントに続くの！？）