雑記

なんというか・・・僕は、求められているのであらうか。発言することを。その、なんというか、某知り合いさんのブログなどを読んでいると、そんな感じっぽいような・・・。いいや、求められてなくても、書こう。



とりあえず、僕が他人に音楽を薦める場合に意識していることは、相手が実際にその音楽に触れて、そこから、その人がその音楽との間に「ドラマ」を作れる余地を作っておいてあげるということ。例えばマニック・ストリート・プリーチャーズを薦める場合などは、「デビュー・アルバムを全世界でチャート一位にして即解散するって宣言してたのに本国ですらトップ10にすら入らなかった」とか、「しかもアルバム3枚出した後でギタリストが失踪して、今も行方不明」とか、引きの強いトピックでイメージを伝えつつ、「でも曲作りがウマくてさ、メロディーがとにかくキレイなんだわ」と、極めて曖昧に誉めることで、トホホなバンドっぽい印象とぶつけてちょっとひねったイメージを抱くように操作してみたりなどする。で、実際に、薦められた相手がアルバムを聴いて、「確かに曲がいいな」とか、「ていうか解散取り消しとか失踪とかってゴシップどうでもいいじゃん」とか「いやむしろそういうトピックが逆に曲に緊張感やら切なさを滲ませているのやも」とか思ってくれればいいな、と。そこまで行って、そこからさらに聴き込んで「オレ・マニックス論」みたいなドラマを作っていくことがたぶん一番楽しいわけで。例えば、今やマニックスはイギリスの国民的バンドだけれども、その「お墨付き」が先に立つとたぶんかしこまって聴いてしまうだろうし、波瀾万丈なバンドの歴史と、その作品の有機的な関係性などは、たぶん答えを自分で見つけなきゃいけないんだと思うわけで、そういった点には触れないように留意する、と。

元より、「作品」「自体」を聴くことや見ることってのは不可能に近いと思っている私なので、むしろ「作品」の「周辺」を意欲的に取り込んで、膨らましたイメージと戯れていくほうが楽しいのでは?という立ち位置。ライナーノーツ読むの大好きだし。・・・というのも上記の意識に繋がっているかもしれませぬ。だからまあ、自分が誰かから「これぞ名作! 価値の分からないヤツは逝ってよし」と作品を薦められる・・・というか押し付けられる、のはイヤですね。



あと、僕は決してアニソンに詳しいわけではありませんので、殆ど助言出来ることはないと思います(笑)。読む限り名前が出てきませんが、水樹さんぐらいは並べておいても文句は言われないんでは・・・?とか、その程度です。個人的には、ネット上でオリコン一位にしちゃおうじゃないの的に盛り上がっている作品がフツーに並んでいるよりも、同時期発売の隠れ名曲をPOP付きでディスプレイしてくれてたりする方が信用出来るというか面白いというか・・・。そこはもちろんアニメ専門店ではないので、極めて音楽的な観点からのコメントが書かれていたりなどすると興味深いです。



んでまあ関係ないですけど、「歌を聴いていて詞がちゃんと伝わってくる」「歌で世界観を表現するための作品である」という点で、今や(一部の)アニソンは往年の歌謡曲のようなものになりつつあるのではないかと思う今日この頃。その音楽的な雑食性しかり。



それにしても僕は最近自分がオタクかどうかはなはだ疑問です。だってギャルゲーしないしわかんないし(笑)。同人誌のネタ用にときメモととーはと(※PS版)やったぐらいです。むしろ我が家には今現在に至るまで家庭用ゲーム機が存在したことがないっっっ!!! しかもマカーだ!!! PCゲームができないぞっっっ!!!(笑)・・・誰か今度こんな僕と「キャプテン・スカーレット」の面白さについて語り合いませんか?(泣)


・・・まあその、岡田斗司夫じゃないけれど、アニやゲームやその辺諸々だけしか知らないでネット上でオレ論ブチあげて「ちょwwwwwwwwww」「逝ってよしwwwwwwwwww」っつってはしゃいでる連中がどれほどのもんかという気はするんだけれども、僕だって結局同じアニメを何十回と見返すような根性はないわけで、結局作品に自分の感情を重ねてそこから先に進む勇気がないという時点でどこかオタク性に欠けているんだな。