おたく、メタルの人?

茶々某(以下「」)「・・・と、いうわけで長い長ーいゆかりんアルバムレビューも終わったわけですが」
脳内ゆかりん(以下「脳ゆ」)「はい」
ゆかりんばっか聴いてるわけじゃないんだぜ?って話をしたじゃないですか。途中で」
脳ゆ「はい。教授の」
「そう、教授の「未来派野郎」ね。実はこれと一緒に借りてきたアルバム、他にもあるんですよ」
脳ゆ「ほう。どんな?」
ジューダス・プリーストのベスト盤」
脳ゆ「またトッぽいの来ましたねー」
「うるせえ(笑)で、これ今結構聴き込んでいるんですよ」
脳ゆ「ほう。三つ子の魂ならぬメタラー魂に火がついたと」
「いやー(笑)」
脳ゆ「なんだよその笑いは。言いたいことあるならはっきり言いなよ」
「あまりにオモシロなんですよ(笑)」
脳ゆ「その「オモシロ」はなんか、あれですね、斜に構えた感じ?」
「いやいやいや(笑)好きは好きなんですよ、ジューダス。ところがこれがオモシロ方面でも楽しめるのが困ったというかなんというか(笑)」
脳ゆ「おいおいおい(笑)。天下のメタル・ゴッドを笑っちゃいかんだろ(笑)」
「いや、あくまで好きは好きなのよ。ちゃんと楽しんでもいるの。メタル自体も好きだし。でもオモシロなんだもん(笑)」
脳ゆ「なんだよそれ(笑)」
「だいたい気に入った曲が「Turbo Lover」だの「Ram It Down」だの「Blood Red Sky」だのとかですよ」
脳ゆ「うわ(笑)」
「いやいや、実は「Screaming For Vengence」のアルバムは持ってるのよ。前から」
脳ゆ「まあ歴史的名盤だしね」
「まあね」
脳ゆ「なにその微妙な反応」
「それがイマイチだったから他のカタログを買うに至ってなくて今頃ベスト盤なんか借りてきてるわけじゃないですか(笑)」
脳ゆ「ああ・・・イマイチだったの?」
ロブ・ハルフォードの声があんまり・・・どうしても今一歩細い声だなって気がしてしまってね」
脳ゆ「ロブたんの声が気に入らないと」
「ロブたんて(笑)。ん、まああんまり好みじゃなかったかな。もっと太い声だと良かったなって」
脳ゆ「ふーん。今は平気なの?」
「慣れました(笑)。要するに「メタル・ゴッド」って言われるとなんかもう圧倒的なパワーを期待するわけじゃない」
脳ゆ「まあ期待はするかねえ」
「そうじゃなくて、わりと繊細なのかなって思うことにした。まあ「Turbo Lover」とかサビ前のシンセフレーズがちょっとオモシロだけどね」
脳ゆ「そういうオモシロか!」
「あとね、例えば「Victim Of Changes」のライブ・バージョンね。これなんかもう思わず笑っちゃうじゃん」
脳ゆ「なんでだよ!」
「どんな広い会場でやってんだよ!? スタジアムか!? みたいな(笑)」
脳ゆ「違うの?」
「初来日公演だよ? いきなりスタジアムなわけないじゃないの。なのにこの盛大すぎる歓声。嘘つきすぎだろって(笑)」
脳ゆ「いいじゃん別に。曲が良ければ」
「確かに曲はいいけどさあ・・・気になるじゃん。都合よすぎだし。全く途絶えてるかと思ったらコールのところでは大歓声。ここで自分的にはオモシロのスイッチが入るわけだよ。そいで他には例えば「Painkiller」ね。これさあ、この借りてきたCD、対訳が付いてなくてね。おかげでもう聴いてるうちに俺解釈ならぬ俺対訳が暴走しまくりですよ」
脳ゆ「知らねーよ!」
「なんたって"Painkiller"ですよ。"苦しみをやっつけてくれる人"ですよ。どんな癒し系だと」
脳ゆ「ちげーよ!」
「きっと存在だけでその場が和むような癒しゴッドですよ。メタル・ゴッドならぬ」
脳ゆ「上手いこと言った、みたいなのはいいよ!」
「"He Is the Painkiller. This Is the Painkiller"って最後のコールなんてもう、"彼こそ癒し系! これぞ癒し系!"ですよ。ロブ・ハルフォードがアロマでお出迎え、とか?(笑)」
脳ゆ「違うだろ!」
「もしくはアレだ、そういう名前の芳香剤とかの宣伝か? みたいな」
脳ゆ「カビキラーじゃあるまいし・・・」
「他にも「Eat Me Alive」とか「Derivering The Goods 」とか「Devil's Child」とか・・・カッコイイんだけどねえ・・・踊り食いだのクリスマスだの悪魔ッ子だの、自動翻訳発動で頭の中グルグルと・・・(笑)」
脳ゆ「何想像してんだ何を!」
「目の前の水槽から魚取り上げて捌いてくれる魚屋さんとかサンタさんとかウルトラQとか(笑)」
脳ゆ「くだらねえ〜」
「あと「Breaking The Law」。これのPV見ちゃったのよ」
脳ゆ「ほう」
「いやーもうなんていうかロブ・ハルフォードが見た目フツーのオッサンでさあ(笑)」
脳ゆ「まあそれに関してはなんとも・・・」
「んでもって銀行に押し入るみたいな。金庫こじあけて、すると中からなぜか「British Steel」のゴールドディスク! そこにはねーよ! っていう(笑)」
脳ゆ「うー(苦笑)」
「そんでまあ、締めに「Metal Meltdown」ですよ。そんな、「Metal, meltdown! Metal, meltdown!」とか迫られてもさあ・・・こちとら7800° ファーレンハイト聴いて育ったんだよ! みたいな」
脳ゆボン・ジョヴィか!」
「♪ときおーろーっど いいじゃんメタルが溶けんのもロックが溶けんのも変わらねーよ(笑)」
脳ゆ「全ッ然違うよ! ・・・アンタ本当に「根っこはメタル」なの?」
「おうよ。俺の一番好きなメタル・ソングを知ってるか?」
脳ゆ「なんだよ、言ってみろよ」
「「Metal on Metal」だよ!」
脳ゆクラフトワークか! テクノポップだよ!」
「ひたすらガッチャンガッチャン連結してんのがたまんねえんだよ・・・ちょっと下ネタ入ってて」
脳ゆ「入ってねえよ! もうええわ!」
脳ゆ「ありがとうございましたー」

「・・・それではライオン堂ラジオ支部、またの機会までごきげんよう
脳ゆハルヒか!」
「え?」
脳ゆ「・・・まあいいよ。この番組はライオン堂の提供でお送りしました」





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なんかラジオの採録の体で始めたら漫才になってました。でもまあ知り合い二人がやってる漫才よりかは面白いものになったと思うので良いや。というわけでオススメっすよジューダス。オモシロだけじゃなくてカッコイイっす、フツーに。