ぐちぐちと考えてきてはいたのだけれど、ようやくまとまってきたので、書きます。あ、例の事務所の不祥事の件ね。




まあなんというか、あの件について「枕営業」だとか勝手に尾をつけて面白がってる人ってのはね、発想がベタすぎると思うんです。そんなシナリオ描いてるようじゃ三流ですよ、ぶっちゃけ。大体「社長がわいせつ行為で逮捕」というニュースから直に「所属声優はみんな召し上がり済み」という発想に行く、その考え方があまりにも純潔主義の裏返しでしかないというか、いやーね、ロリコン趣味は、って感じだ。「誰かに抱かれた女は愛せない」とでも言いたいのか。いい加減にして欲しいもんだ。そういうのはね、単に想像力に経験値が足りないだけなんですよ。


僕だったら、たとえ自分の好きな(アイドル)声優が実は人妻であったとしても構わないね。夫がいて、夫婦生活全般が生活パターンの基本にあって、それでもなおかつ現場やステージで可憐さや可愛らしさを表現出来るスキルがあるのだとしたらそのことに感嘆してしまうし、そこになにか、失われることのない「女の子」性を見ることが出来るという点でも興味深いですよ。表面的なところから、もう少し深く突っ込んだ、本質的な「可愛らしさ」というものに気付き、観せられるのも悪くないと思うし。



「女の子」な可愛らしさを、汚れを全く知らない女の子、というイメージとしか結びつけられないっていうのは、単に発想が貧困なだけでは? 要するに世に蔓延する「萌え」イメージにいかに毒されてるかってことじゃないの? しかもそのいきつく先が「枕営業」だなんて・・・アニメやゲームに日々触れる中で、しかしいかに「想像力」が養われていないかという証拠でしかない、それは。いかにも世俗的な価値観が身に染み付いちゃって、そこから抜け出せなくて、でもそういうのが嫌で、寄る辺なくアニメやらゲームやらの「想像の産物」の、現実離れしたガジェットを頼るしかない・・・そういう風にとられてもしょうがないんじゃないかなあ。オタクって・・・もっと違うもんだと思うんだよね。作品やそれを産み出すための芸事に対して、もっと真摯であるべき、というか、本来そういうものだったんじゃないの? ジャンルものを弄んで喜ぶ以外にすることがない人々、というのとは、ちょっと、いやかなり違うんじゃないの? と、「作画崩壊」のたびにわざわざキャプチャ画像を貼り合わせてアップしたり、「所属声優」の有名どころをわざわざリストアップして「全員貫通済み」と書き添えたりする人々のことを見て思う。他にすることねーのかよ、と。そういう低レベルな発想力のくせして憶測を書いていろいろかき回さないでくれよ、と。だいたいそういう人って、本当にそういうものが「好き」なの?




あと頼むからこんなんで「○○のファンやめる」とかそういうこと言い出すのは止めて欲しい。あななたちが「声」や「歌」で、思わず嬉しくなったり、切なくなっちゃったり、圧倒されちゃったりしたのは全部嘘ごとですかと。・・・もっと人を、人の実現しうる「芸」の力というものを、信じて欲しい。







絵の方は明日なんとか形にできるかと思います。構図が決まらないんだ・・・。