Really Love Ya!!

動画描きというのは毎日毎日同じような作業をする仕事なので、ほっとくと単調に、ただ"こなす"だけになってしまう。なのでBGMはかかせない。仕事に就く前は「これからはBGM聴けないのかな」などと恐ろしく思っていたのだが、そんなことはなく、会社的にも余裕でOKなのであった。

で、何を聴くかって言うと、前にも書いたTSUTAYAで借りたものだったり。でも最近は「やっぱしジュリーだな」とか思ってたり。いやホントは明菜様もハジメ様も聴くんだけども、まあハナシの流れで、「ああっジュリーさまっ!!」なのだということにしといて下さい。



話逸れたな。




で、オリジナルアルバム群もいいのだけれど(特に「耒タルベキ素敵」は徹夜に効く)、ここはちょいとハズして、3枚組のB面曲集が、いい。別に自慢じゃないが、このブツは今入手困難で、なぜならライブ会場のみの限定発売だったから(実はこの発売よりも以前は、再発アルバム40枚強を全部揃えるともらえるというキャンペーンの商品だったりしたらしいのだが)。いや、でも、これ、いい曲揃ってるんだわ。特にDisc-3。「晴れのちBLUE BOY」から後のシングルの、つまり輪をかけて知名度の低そうなB面曲ばかりなのだが、ジュリー30代にして早くも円熟味のある、素晴らしいボーカルが楽しめる。ニューウェーブな「枯れ葉のように囁いて」シティーポップスの「New York Chic Connection」「GANKO」などはなぜこちらがA面にならなかったのかと不思議なくらいだ。どの曲も、息をのむようなドラマがあって、頭を刺激してくる。その中でも特に、「やさしく愛して」は絶品。


  信じてくれるでしょうか 君のくれた愛の種
  空にそびえる 大樹に育ったことを


若き日の、なげやりな恋愛を想いつつ、スポットライトの中、ステージで、「愛の歌」をやさしく歌う「僕」。若き日のジュリーの歌った世界の、その後の姿をどこか連想させて、しかしそれは架空で、それゆえに余計美しい、ドラマの「その後」。天性のアクター、沢田研二表現者として輝く瞬間。こんなジュリーを、私は尊敬してやまない。



てなとこで、なんかまこりんさん風の文になってしまったよ(苦笑)。それはともかく、沢田さん、これは世のために一般発売すべきですよ!