久々に早く帰宅。いっぱい自習(自分の絵を描く)しようっと。



その前に簡単レビュー。TSUTAYAで借りたものと、図書館経由で借りたもの・・・これはさすがにタダで借りてるんで、心苦しいので現在廃盤でなかなか聴けないものに限って、資料的な価値があるかもと言う意味で書きます。ちなみに、このレビューっていうか日記自体が「イラストサイト」の「余興」ですんで。今更ですが。




「発芽条件M」清水愛

 声優のアルバムと侮るなかれ。これはれっきとしたプログレアルバム。シンフォニック。ファンタジー系。そのテが好きな人たちがみんなでノリノリで作ったんだろうなあ。アリプロの片倉三紀也とか、畑亜貴とか、もう。ただまあ本人がどれだけそこに加わってたかはちょい謎だけど、それも「何考えてるかわからない」ボーカルとしてプラスに作用してるのではあるまいか。「ちょっと上品な戸川純」? みたいな? 意味は取れないけどなにかアングラな感情を想起させる歌詞が素敵に怖い。田村ゆかり童話迷宮」はじめ、最近起用の多い畑サンだけど、このアルバムの仕事は確かに注目に値するわなぁ。いや、でも、今一番面白い音楽って、ヒットチャート的なのでもなければオサレな若者向けのでもなく、アニソン周辺かもしれないね。さりげなく、制約を逆手に取ってやりたいことをやりきった結果、みたいな完成度の高い作品に出くわせる確率が高い。


「天使は瞳の中に」田村ゆかり

 なんかよくわからないけど、微妙な位置づけにあるらしい1stフルアルバム。確かにライブでこのアルバムからの曲ってあんまりやってないみたいね・・・。それはともかく、中身ですが、これはもう・・・イマイチ狙いが定まらなかった感が。毒っ気たっぷりのアレンジと、甘〜い歌詞世界とか、なんとなくまだ未熟なゆかりんのボーカルとか、が、とっちらかって、散漫な印象だねえ。シングル曲「Summer Merody」はよくできてると思いますけどね。なんとなく、ゆかりんが全権を掌握してるが如く、やりたい放題気ままに作りました、っていう雰囲気がしてこなくて、それはキャラクター的に納得しがたいです(笑)。ところでこの「花梨」名義の曲が本人作詞なのだろうか。だとしたら結構クオリティー高いぜこれ。


「Plagiarism」/Sparks

 でた、変態!(失礼な! でも必ずみんなそう言うんで、もう「変態」ってことで・・・)ってことでアメリカ生まれヨーロッパ育ちのパワーポップ/テクノ/ユーロビートな二人組の、セルフカバー集。根底にあるのはとにかくねじれた「ポップ」センスで、Cheap Trickにも通じるなと思ってたらライナーに御名が(笑)。確かに「Angust In My Pants」のイントロ(デジタルんもリズムが入ってくる前)なんてモロにギターbyリック・ニールセン/ボーカルbyロビン・ザンダーって感じ。正直「Beat The Clock」なんてセルフカバーする必要あったのか微妙だけど、「The No.1 Song In Heaven」のリメイクは感動的。「美しい」なんて、この人達に言わされそうになるなんて、悔しい(笑)。あとバンドが入ると(っていうかFaith No Moreとのジョイントですが)格段にイイですね。


「新世紀への運河」ゲルニカ

 これは図書館からタダで借りてきたブツ。ちなみに他にはクラフトワークとかプラスティックスとかミッチーとか(笑)借りてます。
 そんなこんなで「たーらこー」の歌も大ヒットでよかったね、な上野耕路の作曲センスはやっぱり独特だよなあ。なんでこんな陽気に哀しいねん。8トラック打ち込みオンリー1stだったから一転、オーケストラ導入で一気に「本格」化。って書くと「オトナ」になっちゃったみたいだけど、実際は「磁力ビギン」「集団農場の秋」とのっけからハイテンションに攻めるロックっぽさすら感じるアルバム。太田さんの歌詞は相変わらず機械文明賛美で(笑)、しかし前回が「架空の昭和」を感じさせたのに対して、今回は多分に「現代」感が強い世界観。ダムを賛美してみたり、「コンセント」なんて単語が出てきたり、この音でこれはかなり狂ってますよ(褒め言葉)。





はい、以上。なんでレビューって楽しいのかな(苦笑)。